有休消化で今日は休み。仕事山積みなんだけど労基法(年間5日取得)は遵守しないといけないわけで。まぁ、仕事のことはスパっと忘れて白石峠に行ってきた。
先週白石峠の急勾配の洗礼を受け、ついにSCULTURAをノーマルクランクからコンパクトクランクに変更。今回はそのテストも兼ねて再びタイムアタックに挑戦することにする。
白石峠TT(1本目)
朝10時。天気は曇りで肌寒いが風は吹いおらずコンディションとしては悪くない。何度もアタックできるコースではないので一本目から自己ベスト更新を狙う。
コンパクトクランクに変更して脚がよく回るようになった。これまで力任せに踏んだり、ダンシングしたりしていた坂が嘘だったかのように楽になった。2回目のアタックということもあるが、序盤の湧き水スポットを心身ともに余裕を持った状態で通過。ただし、ここまでの区間タイムは前回よりもやや遅い。
その後、中盤・終盤セクションを前回よりも早いタイムでクリアし、自己ベストを4秒更新してフィニッシュ。
23分37秒。とりあえず自己ベスト更新という今日の目標は達成できた。
ただ、ログを見ると素直には喜べない内容だった。前回は初見ということもあり、序盤頑張り過ぎて終盤タレてしまった。したがって4秒更新と言うのは誤差の範囲であり、たまたまだったとも言える。
しかも、コンパクトクランクに変更したにも関わらず、平均ケイデンスは前回の77 rpmから75 rpmに落ちている。これは、コンパクトクランクの長所を全く活かせておらず、重いギアを無駄に踏んでいるということである。
これではコンパクトクランクのテストという当初の目的が達成できないので、今日はケイデンスアップをテーマに反復練習をすることにした。
堂平天文台方面
2本目に入る前にせっかくの機会なので白石峠のさらに上を散策してみることにした。
ハイキングコースになっていたので自転車を担いで登ってみることにした。
暖かくなって雪が解けたらこの先の堂平天文台にも行ってみよう。
白石峠TT(2本目)
本日2本目のアタック。先週来たときは2本目なんて考えられなかったけど、今日はまだ余裕がある(階段上りもしたのに)。コンパクトクランクをうまく回せていなかったとはいえ、やはり脚と心臓には優しいということか。
2本目はコンパクトクランクの感覚を確かめながらシッティング縛り&省エネで完熟走行。結果、24分39秒でフィニッシュ。
平均パワー、平均心拍数とも90~95 %といったところ。余力を残して25分を切ることができた。ただし、肝心の平均ケイデンスは69 rpmと低い。楽しようとすると一緒にケイデンスも落ちてしまうという悪い癖だ。
昼休憩(TOKIGAWA BASE~ハイエース)
昼食は白石峠の麓のTOKIGAWA BASEで。平日ということで残念ながらカレー屋は営業しておらず軽食のみの提供だった。
う~ん・・・ 全然足りん。おかわり!
マスターと雑談しながらしばし休憩した後、一旦ハイエースを止めてあるふれあいの里たまがわに戻ることに。寒さでサイコンとスマホのバッテリーが切れてしまったのだ。
駐車場から白石峠まで10km、往復でだいぶ時間をロスしてしまった。次からはモバイルバッテリーも携帯していくことにする。
白石峠TT(3本目)
時間、体力ともに限界なのでこれがラストアタック。テーマはケイデンスを上げてシッティングで上り切ること。えーぞうさんのブログによると平均ケイデンスは82~88 rpmぐらいまで上げないといけないらしい((+_+))
サイコンと睨めっこしつつ、いつもとは違う感覚でペダルを回す。もともとダンシングを多用するタイプなのだがこれも封印。今更ながらケイデンスを上げていくと慣性で楽に上ることができるということを改めて実感した。
さすがに3本目ともなると心肺、脚ともに限界。ラスト1.5km地点でタレてペースダウンしてしまったが、結果は23分56秒で24分を切れた。
平均ケイデンスは81 rpmと上昇。もっと回さないといけないが今日の練習の目的は達成できた。
まとめ
これまでの白石峠の走行リザルトを以下にまとめた。
タイム | スピード (平均) | パワー (平均) | 心拍数 (平均) | ケイデンス (平均) | |
前回 (2/6) | 23:41 | 16.2 km/h | 294 w | 190 bpm | 77 rpm |
1本目 | 23:37 | 16.2 km/h | 287 w | 185 bpm | 75 rpm |
2本目 | 24:39 | 15.6 km/h | 269 w | 178 bpm | 69 rpm |
3本目 | 23:56 | 16.0 km/h | 278 w | 187 bpm | 81 rpm |
前回はノーマルクランク。今回の3本はコンパクトクランクでアタックした。タイムだけを見ると今回の1本目がベストだが、平均ケイデンスは75 rpmと低く、コンパクトクランクの特性を活かせていない。一方で、パワーに着目すると前回最高出力をマークしているが、今回の1本目と比べてタイムが遅いということは、タイム短縮に繋がらないロスがかなりあったのではないかと思われる。
ちなみに今回一番の収穫は3本目だ。タイムこそ自己ベストには届かなかったものの、これまでのフルパワーで重いギアを踏んでいくのとは全く異なるスタイルで良いタイムが出た。この走り方を練習してフレッシュな脚で再度アタックしてみたい。
白石峠で二種類のクランクを乗り比べてみて、
ノーマルクランクは、フルパワーでグルングルン回すもの
コンパクトクランクは、ハイスピードでブンブン回すもの
と感覚で理解した。
理論的には、パワー = トルク × ケイデンス なので、ノーマルクランクで身に着けたトルクを殺さずケイデンスを上げてパワーの底上げを図るのが理想だが、人力で回す以上これらの両立は不可能。コースに応じてどちらを重視するかのバランスが重要になってくる。FTPと言ってもどれぐらいのトルク(勾配・負荷)、ケイデンスで走ったときに算出されたものなのかということも考慮しなければならない。例えば、前回白石峠で更新したFTP(283w@77rpm)で1時間以上のぼり続ける富士ヒルのコースを走り切れるかというとそうではないと思う。
ヒルクライムはある程度物理の法則で説明がつくためシンプルな競技とも言えるが、それゆえにアプローチを間違えると決してまぐれは起きないという残酷な競技でもある。まぁ、それが好きでやってるんだけどね。
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