初!白石峠TT

峠TT

はじめに

2度目の緊急事態宣が発令されてい以降、ず~っと家に引きこもりっぱなし。1度目の緊急事態宣言が解除されてからは週1回ぐらいのペースで自転車通勤してたので、それなりにメリハリがある生活だったんだけど、この1か月は正直辛い。

スピンバイク×Zwiftでインドアトレーニングは充実はいるものの、当然実走感は皆無なのでテクニックは身につかないし、そして何よりも精神的にリフレッシュできない。

地道にワークアウトメニューをこなしパワーは着実に上がっている

というわけで、久しぶりに終日フリーな休日ができたのでSCULTURAで外に走りに行ってきた。行先は前から気になっていた埼玉のヒルクライムの聖地「白石峠」。まぁ、有名な峠なので詳細説明は割愛。

ふれあいの里たまがわ

自宅から白石峠の往復距離は100km以上。ヒルクライムは好きだけどロングライドは嫌い。だってしんどいやん・・・ それに道中の路面が凍結してたら怖いしハイエースでGO!

ヘタレでスミマセン・・・・・・・・・

今回ベースキャンプにしたのは「ふれあいの里たまがわ」という道の駅みたいなところ。なんでも埼玉県ときがわ町は町をあげて自転車を盛り上げているそうで、我々サイクリストにとっては楽園のような場所。

「自転車歓迎の店」の看板。初めて来た人に嬉しい分かりやすい地図も。

そして何よりも嬉しいのが車載で来たサイクリスト用の駐車場。横幅に余裕があり、荷物の出し入れがとても楽。近くにサイクルラックも常備されているなど至れり尽くせり。

ハイエースワゴンは左側のスライドドアから自転車を出し入れしているのでありがたい

これだけの設備を利用させていただいているので、補給食として地場産品をいくつか購入させていただきました。ちゃんと地元にお金を落としてこのようなお店は大切にしていきたいですね。

いざ!白石峠へ

「ふれあいの里たまがわ」から白石峠の入り口までは約10km。上り基調なので脚を温存しながら走る。途中勾配10%ぐらいの坂があるのでそこはちょっと踏んでパワーと心拍数を上げて走る。アップにはちょうど良い距離とコースレイアウトだ。

白石峠まではほぼ一本道。ところどころに標識が出ているので迷うことはない。

この先の交差点がヒルクライムアタックのスタート地点だ

白石峠TT

初見でのタイムトライアルは無謀だけど、走り慣れた地元の峠ではなくアウェイでどれだけ自分の力が通用するのか純粋に試してみたい。

とりあえず前夜に篠さんの車載動画で予習したけど、動画じゃ勾配の変化とかペース配分は分からないんだよね・・・

ググってみると白石峠では、30分を切れればヒルクライマーとして健脚、25分で優脚、20分で剛脚とのことなので、今回は25分切りを目標にアタックすることにする!

ちなみに、Stravaセグメントのタイムを見ると、いろんな峠で篠さんと競っているので一方的に意識させていただいている(笑)

さぁ!全部出し切るつもりで気合入れていこうか!

スタート地点から急勾配(以降の写真は下りに撮影したもの)

全長6.4km、平均勾配8.4%というえげつないスペックの白石峠。平均勾配だけ見ると梅野木峠の10.2%より易しいが、とにかく距離が長い。時間換算だと2倍程度になるのでペース配分が最も重要。序盤で踏みすぎると後で地獄を見ることは明らかだ。

 

・・・とは言ったものの、いきなりコレ↓(涙目)

イン側はかなりヤバい
14~15%ぐらい(泣)

最近、サイクリング時は骨伝導タイプのヘッドホン(耳を塞がず周囲の音が聞こえる)をつけて音楽を聴きながら走っているんだけど、これがなかなか良い。テンション上がる曲を聴きながら走ると辛さが紛れるだけでなく、曲のリズムに合わせてケイデンスをキープしやすい。

もちろん今日も白石峠TT用のプレイリスト(恥ずかしいので中身は企業秘密)を作成しており、曲に合わせてスタートしたのだが、どうやら選曲をミスってしまったようだ。

1曲目にチョイスしたのは、知る人ぞ知る?往年のアニメ「マクロス7」の名曲「突撃ラブハート」。

 

その名のとおり、スタートから突撃してしまったわけですよ。

 

当然、スタート早々心拍数は190bpmまで上昇し、レッドゾーン手前。急勾配でダンシングを多用し、脚の筋肉はプルプル。

写真ではのどかで楽しそうな道に見えるがジワジワ削られる

だがしかし!遠征してきて序盤で諦めてしまうのは割に合わないので気合と根性でなんとしても走り切る!

途中で見かけた意味不明なコンテナで気を紛らしたり・・・
路肩の湧き水を見て「夏は頭から被ったら気持ち良いだろなぁ」と想像してみたり

なんとか脳を騙しながらペダルを回す。それでも延々と続く10%以上の坂が視界に入ると心が折れそうになる。

見通しが良く先が見通せるのが逆に辛い

それでも人間とは不思議なもので、一定の負荷・ペースで無心になってペダルを回していると心拍数は190bpmで安定し、身体はこのコースに順応してくる。

10%以下の坂が平坦に見えてくるという錯覚も

どれぐらい上ったのだろうか。無心でサイコンを見ずに走っていたので距離と時間の感覚がない。しばらくすると前方の景色が開け、頂上と思しき風景が。

お?ようやくゴールか。意外と短かったな。

と思ったのは束の間、これは頂上じゃない。偽物のゴールだった(泣) ちょうど中間地点ぐらいで、ここからまだ3kmぐらい上る。

後で見ると美しいワインディングだがTTの最中は地獄だ
標高が高くなると道路脇に残雪も

息も絶え絶えゾンビと化しながら上る。脚はまだ動く状態だったが心拍数は既にレッドゾーンで195bpm以上に張り付き限界。残り1km地点の勝負平橋まで来た時点で万策尽きた。

その名のとおりここから踏んでいけるか否かで勝敗が分かれる?

勝負平橋を過ぎると”多少”勾配が緩くなり、一気に加速できる区間がある。

この時点で心拍数200bpmに到達。この値はZwiftで追い込んだ際に時々見ることがあるが、実走でここまで上昇したことはほとんどない。

気持ちは前へ!前へ!なのに身体がついてこないというジレンマ

残り200mぐらい。再び勾配が少し上がり、先が見えない坂を見て心が折れた。それまでの心拍数とパワーを維持できなくなってペースダウン。

ゴール前でもがくことができず、惰性でなんとかフィニッシュ。

ゴールの白石峠

TTリザルト

結果は23分41秒で目標の25分切りは達成。Stravaセグメントでは、138位/6,220人(2021/2/6現在)。まぁ、自己採点としては95点で上出来。ただ、ラスト1kmを頑張り切れなかったのがどうしても悔やまれる。

平均心拍数190bpm、平均パワー294wと数値だけを見るとこれまでで一番きついライドだった。パワーのトレンドから序盤飛ばし過ぎたことが明らかであり、終盤はパワーとケイデンスが如実に低下している。初見のコースでのTTだったとは言え、自分の悪い癖なんだよなぁ・・・

一方で、嬉しかったこともある。ガーミン先生からのFTP更新のご通知である。ここのところFTPが260wで伸び悩んでいたので嬉しい誤算だ。まぁ、同じパワーメーター(Garmin Vector3S)をつけているとはいえ、スピンバイク×Zwiftと実走の違いはあるのでApple to Appleでの比較はできない。全身の力を推進力に変えられる分、実走の方がパワーが出やすい傾向があるからだ。

一気に23wアップかぁ・・・ 明日からのワークアウトメニューの閾値が上がることを考えると憂鬱だ(笑)

峠の駅 TOKIGAWA BASE

TTの後、強烈に腹が減ったので白石峠とふれあいの里たまがわの間にある峠の駅 TOKIGAWA BASEに立ち寄ってみた。基本的に自分は休憩なしのソロライドが多く、おしゃれなカフェとかは苦手なんだけど、こういう所なら入りやすい。

2018年に一度閉店し、2020年に趣向を変えて新たにオープンしたらしい
コーヒー屋とカレー屋が併設されている

コンビニ跡という外観とは裏腹に中はカフェっぽくなっててお洒落。せっかくなのでカレーとコーヒーの両方を注文してみた。

キーマカレー 800円 見た目、味、ボリュームともにGoodでコスパも高い
水出しコーヒー 400円 疲れた身体に染みわたる。甘味のミニ羊羹も嬉しい

まとめ

写真は撮れなかったけど、ときがわ町には至る所にサイクルラックが常備されていてサイクリストにとても優しく温かい町という印象を受けました。地元の方の車の運転を見ていても「うまくロードバイクと共存しているなぁ」と感じました。

白石峠も好き。吐きそうなほどきつかったけど、ここをちゃんと上れるようになったら強くなれそう。実走でのFTP測定にもちょうど良いコースなので定期的に走りに行こうかな。

あと、今回は白石峠TTのみの弾丸ツアーだったけど、「ふれあいの里たまがわ」「峠の駅 TOKIGAWA BASE」を拠点に一日かけて近郊の峠をぐるっと回ってみたいですね。

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