かれこれ1年3か月ぶりのブログ更新。一度放置してしまうと何かきっかけが無いとなかなか再開できないものですね。6月12日に開催されたMt.富士ヒルクライムに参加したのでそのレポートを忘れないうちに書き留めておくことにします。
リザルト
まずは結果から。主催者選抜クラス 1時間11分16秒で74位/86人。いわゆる惨敗ですね。タイム的には初めて富士ヒルに参加した2018年のタイムと同等。去年は念願のゴールドリングを獲得できたのですが、このタイムだと主催者選抜クラスを走る資格は無いに等しい・・・
年 | クラス | 順位 | タイム |
2018 | 男子35〜39歳 | 83位/980人 | 1:12:25.21(シルバー) |
2019 | 男子35〜39歳 | 19位/897人 | 1:06:44.52(シルバー) |
2021 | 主催者選抜 | 42位/69人 | 1:04:04.77(ゴールド) |
2022 | 主催者選抜 | 72位/86人 | 1:11:16.05(シルバー) |
今回は風が強くコンディションは良くなかったものの、言い訳できないレベルの体たらく。そんなこんなで反省点てんこ盛りのレースとなりました。
レースの振り返り
初めて主催者選抜クラスで走った昨年は、スタート直後からのハイペースに無理してついていってしまい、明らかなオーバーペースで両足が攣ってしまうという失態を犯してしまった。その反省を踏まえ、今回はマイペースで担々とスタート。当然、早々に後方集団に位置することになり、ほぼ最下位から追い上げる展開となった。
後方に大きな集団はなく、2~3人の小さなパックで回しながらクライム。混走のエキシビジョンクラスの高梨 万里王選手(レバンテ富士)と脚が合う感じで、しばらく一緒に走らせていただいた。(といってもほとんどツキイチでごめんなさい・・・) そのまま二合目までクライムしたが、その後のペースアップについていけず千切れてしまった。
そこからはほぼ一人旅。後方から追いついてくる集団はなく、前方の高梨選手も視界から消えて文字通りひとりぼっち。標高が上がるにつれて向かい風がきつくなって心身ともに激しく消耗。大沢駐車場付近でゴールドの基準タイムに届かないことを悟って心が折れた。
四合目以降はさらに風が強くなり、いつもなら40km/h以上出る終盤の平坦区間では平均30km/h以下という速度。そもそも踏む気力も残っていなかったが。
ゴール前の上りは最後の力を振り絞って踏んだが、最後の最後で後続に抜かれ、1秒差で負けて順位を落とした。手元のサイコンに表示されたタイムは1時間11分。しばらく現実を受け入れられず放心状態であったが、現在持ち得る全ての力を出し切った結果であった。
敗因と反省事項
細かく分析していくと様々な要因が絡み合っているのだが、敗因はたった一つ「慢心」である。昨年64分でゴールドリングを獲得し、それに安堵し奢り高ぶっていた自分の心に問題があった。主催者選抜クラスで走りゴールドを獲ったことで周囲の見る目は変わり、声をかけていただくことも増え交友関係も変わった。自分もヒルクライム上級者の一員だと錯覚し思い上がっていたのである。また、一度ゴールドを獲れば次も大丈夫だろうという根拠のない自信もあった。
一方で、昨年の富士ヒル以降、トレーニング量は減りFTPも下降。各峠のタイムも軒並み落ち込み、リアル(実走)・バーチャル(Zwift)ともに一年前の自分に勝てない状況に陥ってしまっていた。秋頃には気づいていたが、その事実を認めず機材や周りの環境のせいにしていた自分がいた。
だが、データは嘘をつかない。StravaのFitness & Freshnessの過去ログ(本格的にロードバイクに乗り始めたのは2017年から)を見ると明らかにトレーニングボリュームが右肩下がりで減少している。
2020年はコロナショックを機にインドアサイクリングを中心にトレーニング量を増やし、さらに同年軒並み中止となったヒルクライムレースの鬱憤をはらすがごとく2021年の富士ヒルに全力をぶつけた。その努力の結果がゴールドリングをもたらしたとも言える。その後はトレーニングボリュームが減少し、2019年並みの水準に逆戻りしてしまっている。
富士ヒルが開催される6月を起点とした過去1年分のトレーニングボリュームとレース結果には因果関係があると考えられることから、今回の結果についてはなるべくしてなったものだと言えよう。
年 | 富士ヒルレースタイム | 平均パワー | 体重 |
2018 | 1:12:25.21(シルバー) | 240w, 4.1w/kg | 58kg |
2019 | 1:06:44.52(シルバー) | 249w, 4.4w/kg | 56kg |
2021 | 1:04:04.77(ゴールド) | 254w, 4.5w/kg | 56kg |
2022 | 1:11:16.05(シルバー) | 233w, 3.9w/kg | 60kg |
今回身をもって思い知ったことは、トレーニングを積み重ねて結果を出すためには血のにじむような努力と莫大な時間が必要だが、落ちるときは一瞬ということである。そこに加齢という要素も加わるため(私は2022年6月現在40歳)、1年前のパフォーマンスを維持するためにはボリュームとともに効率的なトレーニングも必要となってくる。そのような状況下においてトレーニングボリュームを激減させたことは慢心以外の何ものでもなかった。
これから、そして次回に向けて
今シーズンはまだ始まったばかり。今のところ7月の東京ヒルクライムOKUTAMAステージ、8月の乗鞍ヒルクライム、10月の箱根ヒルクライム、11月の熱海国際ヒルクライムへの参戦を予定している。
悔しい結果であったことは事実であるが、このタイミングで自戒できたことは良かったとポジティブに考えている。
2021年の富士ヒルでゴールドリングを獲得した過去の栄光と実力はもはや跡形もなく崩れ去って存在しない。ゴールドリングは返上し、黄金聖闘士(ゴールドセイント)から銀聖闘士に降格だ。そう考えると不思議とプレッシャーや変なプライドからも解放されて精神的にも楽になる。自分の中にあるくだらない「慢心」と「奢り」を捨て去り、初心に帰ってトレーニングを積み、シルバーからのチャレンジャーとして再びゴールドを目指したい。
最後に
今回の富士ヒルに向けて一緒に走ってくれた方々、サポートしてくれた方々、SNS等で応援してくれた方々、本当にありがとうございました。情けない結果に終わってしまいましたが、引き続きお付き合いいただけると幸いです。
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