異臭騒ぎ案件発生
ついに妻からクレームがついた。
「トレーニング後のにおいが臭い。部屋の外までにおってきてる」
「娘がいたら一発でアウトだよ」
と・・・。ハイ、ごめんなさい・・・
ショックではあったけど自覚はあった。梅雨時期や夏はエアコン（除湿）ONで窓を閉め切ってトレーニングをしてたし、終了後は部屋のドアを開けて換気してたのがまずかった。そして何よりも最近汗が臭うようになってきた自覚もあった。悲しいかなこれが加齢の影響かなと。さすがにこれはまずいので速やかに対策を打つことにした。
換気対策
根本的な原因は「換気が不十分だったこと」「気流の方向を考慮せずに換気を行っていたこと」の2点。要するに臭気を廊下を介して家中にまき散らしていたということだ。そこで下図のように換気のための気流を作ることで、自室（ローラー部屋）のドアを開けずに強制換気が完了するようにした。
換気対策（吸気側）
まずはローラー部屋の入口に大型ファンを設置。部屋の外から吸気し、窓に向かって送風することで気流を作る。そこで今回導入したのがNAKATOMIのアルミ充電ファン。サイズの割に一般的な工業用扇風機より風力は弱めだが、バッテリー駆動も可能なため電源ケーブルを気にせず設置できるので便利（洗濯物の室内干し用にも使える）。また、この手の製品にしては珍しくブラックでスタイリッシュなデザインなので部屋のイメージを崩さないということもGoodポイントだ。
換気対策（排気側）
次に排気側。最近のマンションには各部屋にこのような吸気口がついている。これは全部屋を通して気流をつくって換気を行うものなので単独で吸排気をコントロールすることはできない（他の部屋の開閉状況に依存）。なので、既設の吸気口を撤去してPanasonicのパイプファンに交換することでローラー部屋単体で常時換気（排気）ができるようにした。
Before：既設の吸気口
After：パイプファン
既設の吸気口の径を測り、それに合うサイズのパイプファンを購入すればOK。特別な工事をすることなく自分で吸気口に換気扇を取り付けることができる。別売りのスイッチを使えばON/OFFも可能だが、24時間換気が前提なので特にスイッチは設けなかった。
冷却対策
次は臭いの元となる過度な発汗を抑制するための冷却対策。強度を上げてワークアウトをすると部屋の温度と湿度はみるみる上昇し、尋常じゃない量の汗が出てローラー周りは汗溜まりができてしまう。汗をかくこと自体は悪じゃないがワークアウト効率と部屋の臭い対策のためにも冷却対策は必要だ。インドアサイクリングをはじめて6年でたどり着いた我が家の冷却装備を、大好きなアニメ宇宙戦艦ヤマトに例えて紹介する。
前面冷却
メインはWahoo KICKR HEADWIND。スマートトレーナーとしてKICKRを使っている人は多いけど、HEADWINDのユーザーは少ないんじゃないかな？送風機としてはとても高価だけど、Wahooユーザーに限らず万人におすすめできる一品。とてもコンパクトなのにパワフル。工業用扇風機と違って ”風の塊” をダイレクトにぶつけてくれるので冷却効率は高い。Wahoo TICKER FITを使えば心拍数と連動して風量を自動調整してくれるので寒い冬にも便利。基本的に梅雨と夏以外はこの一台で事足りるので、まさに万能かつ強力なヤマトの主砲である。（見た目は波動砲なんだけど）
背面冷却
今回換気対策で導入したNAKATOMIのアルミ充電ファン。ワークアウト中、ワークアウト後に回しておくことで気流を作るだけでなく背中と足を冷やしてくれる。ローラーなので推進力にはならないが、実走時の追い風みたいで気持ち良い。まさにヤマトの波動エンジンそのものである。ただ、このNAKATOMIのアルミ充電ファンは風力はあまり強くないので正確には補助エンジンぐらいかな。
側面冷却
高強度メニューやレースで追い込むときに使うアイリスオーヤマのサーキュレーター。側面に設置することで下から脚や腕を冷やしてくれる。これをONすることでビンディングシューズが汗でグショグショになるのを防ぐことができる。一点集中だが首振り機能で幅広い範囲を射程におさめる様はヤマトのパルスレーザー砲さながらである。スペースの都合上、左側のみの設置だが、左右両方に設置するのが理想だ。
空間冷却
言わずもがな最強かつ真夏は必須なのがエアコン。これについては多くは語らないが、昨今の40℃近くまで上がる猛暑日にエアコン無しでローラートレーニングをやるのは自殺行為。やったとしてもワークアウト効率は良くないと思う。部屋全体の環境そのものを変えてしまう威力はヤマトの波動砲さながらである。
ちなみに今回の件があってワークアウト中は換気のため部屋の窓を少し開けた状態で運転している。設定温度は25℃で除湿モードにしている（猛暑日のみ冷房モード）。
最後に
今回の異臭騒ぎを経て対策を行った後のローラー部屋がこれ。ごちゃごちゃして大人のおもちゃ箱になっているのはご愛敬。（一応仕事部屋です・・・） 正直、ロードバイクそのものやアパレルよりもインドアサイクリング環境にかなり投資してる。その方が効率的にワークアウトできて、実走でその成果を存分に発揮して楽しめるから。基本的にインドアサイクリングはつまらなくて退屈なもの。それを少しでも快適にして毎日乗りたくなる環境をつくることが強くなるための合理的なアプローチだと考えてる。
あ、大事なこと忘れてました。ワークアウト後の消臭対策も忘れずに。汗でびしょびしょになったウェアやタオル類は放置せずすぐに洗濯しましょう。汗で濡れたシューズも臭ってくるのでシューズ乾燥機もお勧めです！
とりあえず一連の対策をして以降、家族からのクレームは今のところ来ていません。同じ悩みを抱えている方のご参考になれば幸いです（特にマンション住まいの方）。
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