強風のロングライド

サイクリング

金野さんとロングライドにチャレンジ。ルートは青梅側から奥多摩湖→柳沢峠(大菩薩ライン)→風張峠(奥多摩周遊道路)の山岳コース。今回は走行距離が約160kmと自分にしてはかなり長いライドとなった。

奥多摩湖

7時半出発。青梅街道に沿って奥多摩方面へ。朝から冷たく強い向かい風で苦しめられる。

奥多摩湖 天気は快晴でとてもきれい

ここまでの上り基調の緩い坂と強風で結構足を削られた。この時点で「今日のライドはかなりきつくなるだろな・・・」との予感。

柳沢峠(大菩薩ライン)

奥多摩湖で一息入れた後、大菩薩ラインを通って本日のメインディッシュの柳沢峠を目指す。

ここから長いヒルクライムが続くためペース管理はしっかりと

柳沢峠に至る大菩薩ラインのコースプロファイルは以下のとおり。26kmほどで約1,000mを登る”ジワジワくる峠”と言った感じだ。ただ、距離が長い上に後半につれて勾配がきつくなってくるので中級者以上向けのルートだと思う。

信号なしで長いヒルクライムを楽しめるのでハルヒルや富士ヒルの練習に良さそう

大菩薩ラインに入ってすぐ、

「ああぁぁ、パンク~!!」

と後ろから金野さんの悲鳴が。

がっつりと釘が刺さっていた

いやぁ~ 見事な刺さりっぷり(笑) ガラスの破片や小石が刺さっているのは見たことあるけど、長い釘が刺さってるのは初めて見た。一気に空気が抜けたらしく、スピードが出る下りじゃなくてよかった・・・

穴があいたタイヤは内側からパッチで補修。予備のチューブに交換して作業完了。

パンク修理完了後、気を取り直して再スタート。徐々にペースを上げて気持ち良いヒルクライム区間に入ったところで、

「またパンクぅ~!!」

と悲鳴が。今日は金野さんにパンクの神様が降臨されたようだ。

どうやら交換したチューブに問題があった模様。以前パンク修理したチューブを携帯していたとのことだが、その修理が甘かったのか、保管方法がまずかったのか。いずれにせよ、精神衛生上予備チューブは新品を携帯するに限る。自分が携帯していた新品チューブに交換し、以降はパンクすることなく走ることができた。

気を取り直して再出発。長いヒルクライムで会話が少なくなり、坦々とペダルを回す・・・

目的とゴールが見えないヒルクライムほど辛いものはない。(特に初見のコース) 登頂したら途中で見つけたわらび餅の店「山の湯宿はまやらわ」で休憩することをモチベーションとし、ここから残り3km全開アタックで!

柳沢峠の麓にある「山の湯宿はまやらわ」 風情のある入り口が印象的

ここから先はグッと勾配が上がり(平均7.2%)、ヘアピンが続くワインディング区間。メリハリがあって個人的には一番好きなコースプロファイル。ガンガン踏んでゴールを目指す。

途中数箇所でタレてしまったけどなんとか登頂
やや雲がかかっていたが富士山が綺麗だった

ラスト3kmの区間タイムでみると、現時点で19位/3,087人。かなり追い込んだつもりだったけど、上には上がたくさんいる。まだまだ精進せねば。

 

山の湯宿はまやらわ

柳沢峠登頂後、再び青梅側に下って麓の山の湯宿はまやらわで一服。柳沢峠は今日で3回目だけど、前からここ気になってたんだよね。

その場で食べるメニュー以外にお土産用わらび餅も

冷えた身体に嬉しい温かいわらび餅セットを注文。わらび餅というと小さな玉状のものを想像していたけど、ボリュームのある塊で出てきてびっくり!

わらび餅セット(700円)

写真じゃ分からないけど中にあんこも入っていて甘いもの好きにはたまらない。お好みで生クリームと組み合わせて食べると味を変えられて飽きない。

もちもち感が半端なく、わらび餅のイメージが良い意味でガラッと変わった
やはり奥多摩湖源流のきれいな水で作っているのが美味しさの秘密なのだろう

風張峠(奥多摩周遊道路)

わらび餅で補給後、大菩薩ラインを下って再び奥多摩湖へ。青梅側から奥多摩周遊道路に入り風張峠を目指す。これが本日のデザートだ。

この時点で15時ぐらい。日が傾いてきて日陰はだいぶ寒くなってきた。

いわゆる東京ヒルクライムOKUTAMAステージのコース。さすがに一日に標高1,000m超級のヒルクライム2本は辛い。ここから家まで60kmはあるので足を温存しながらクルクルと。

二人で雑談しながら登っていると、後ろから明らかに選手チックな風貌の方現れ、颯爽と抜かれた。

んー 行っていい?(・∀・)

今年はヒルクライムレースが無く家でZwiftばかり。山で誰かと競る機会に飢えていたんだよね。スイッチが入ってしまい金野さんを残して追撃開始。

ガツンと踏んで追いつき、声掛けしてついていく。この時点で結構なペースで余裕無し。さらに時折吹く強風であおられる。これはフェアじゃないなと思い、ポジションを入れ替えて前を引く。たぶんレベル的には同じぐらいで全然離れない。

途中、サイコンのバッテリーが切れ、パワーと心拍数が見えなくなってペース管理がグチャグチャに。そこからは無心となり、振り返ることなくひたすら踏み続けた。結果、不規則なアタックとなってそれが功を奏したのか、いつのまにか引き離すことに成功していた。

風張峠(標高1,146m)

後で話を伺うと実業団チームでJCRCのレースに参戦されているとのこと。とてもパワフルでガタイが良い方。おそらく体重差は30kgぐらいあるだろう。今回はパワー・ウェイト・レシオで何とか勝てたといった感じ。少しでも勾配が緩い区間があったら逆に千切られていたと思う。

久しぶりにリアルなヒルクライムバトルができて楽しかったな。20年前にオートバイで峠の魅力に魅せられて以来、当時から根本的な部分は変わっていないのだと改めて実感した。

 

トレーニングログ

その後、ガタガタ震えながら下山。足は完全に売り切れ、帰りはハンガーノック寸前。最後までログが取れなかったけど、走行距離は推定約160km、獲得標高は推定約2,500mとロングライドが苦手な自分としてはかなり強度の高いトレーニングになった。

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