シマノの電子シフトDi2のもう一つの醍醐味はPCとの接続。E-TUBE PROJECTという専用ソフト(Windows)を使えば細かなディレーラーの調整がPCからサクっとできちゃいます。自転車にPCを繋いでセットアップできるなんてITエンジニアとしてはワクワクしますね!タブレット版、スマホ版もありますが今回はPC版を試してみました。
Di2とPCを接続
バッテリー充電器 (SM-BCR2)を使ってPCとDi2のジャンクションAを接続します。
E-TUBE PROJECT起動
E-TUBE PROJECTを起動すると、自転車に接続されているユニットが認識され画面に表示されます。初めて見ると感動しますね。
愛機のDi2システム
シクロクロス専用に組まれたMERIDA CYCLO CROSS CANTI FRAME。こいつのシステムはちょっと特殊なので備忘録として書き記しておきます。
ちなみにフロントシングル仕様なので、フロントディレーラーとシフターは取っ払われており、当然ながらE-TUBE PROJECT側からも認識されていません。
E-TUBE PROJECT にはエラーチェック機能もあるので、ユニットのトラブルシューティングもPCからできます。ワイヤレスユニットを導入すれば、Bluetooth接続でスマホやタブレットから接続できるとのこと。
カスタマイズ
E-TUBE PROJECTからリアディレーラーやシフターのカスタマイズを行うことができます。このシステムでできるのは「スイッチ設定」「リアディレーラーアジャスト設定」「多段変速設定」の3種類。
残念ながらフロントディレーラーを装備していないため、「シフトモード設定」は不可。ちなみにこれはシンクロシフトと言ってリアの変速に連動してフロント側も自動的に変速してくれるという代物。
スイッチ設定
「スイッチ設定」メニューからは、シフターのX、Yボタンにそれぞれ「リアシフトアップ」「リアシフトダウン」「フロントシフトアップ」「フロントシフトダウン」を割り当てることができます。
Di2システムにはオプションでシフタースイッチを追加することもできるそうです。TTバイクなんかに使われているとのこと。電動ならではの機能ですね。
リアディレーラーアジャスト設定
個人的に一番嬉しいのがこの機能。通常のワイヤー式のディレーラーの場合、ネジを回してワイヤーの微妙な張り具合を見ながら最適な位置を探っていくのですが、この作業がとても苦手なんです。なかなかポジション出しがうまくいかず、
ムキーッ!!
となってしまうんですよね。Di2の場合はPCからディレーラーを精密に操作し、その設定値を記憶させることができます。ワイヤー式の場合、「右に2回転半」とか覚えていかないといけないんですが、それが本当に苦手なんです。
そして何よりもありがたいのは、電動式の場合ワイヤーが無いのでワイヤーの劣化による再調整作業自体が無くなること。外乱さえ与えなければ、理論上一度セッティングを決めてしまえば、ずっとそのまま快適に乗れるというわけです。
多段変速設定
実際にライドする上で地味に嬉しいのがこの多段変速機能。シフターのボタンを長押しすることによって、その時間に応じてギアが一気に変わるというものです。段数リミットを「無制限」に設定しておけば、一気に4段シフトアップすることも可能というわけです。
もちろん変速タイミングはクランク回転数にも依存するので、乗り方や好みによって最適なセッティングを見つけることが大事です。
Garmin Edge 520Jとのペアリング
最後はDi2とサイコンのペアリング。サイコン上でギアポジションやバッテリー残量が確認できるという優れもの。特に愛機MERIDA CYCLO CROSS CANTI FRAMEはフロントシングル化しており、リアを1速から11速までフル活用するため、ギアポジションをサイコン上で確認できるのはとても助かります。
・・・が、ここで問題発生。
フロントギア切り替えられないっス
フロントディレーラーそのものが装着されていないのでANT+でサイコンとペアリングができず。購入前からこの機能を楽しみにしていただけにショックは大きかったです・・・(泣)
もし、フロントシングル仕様でのペアリングの方法をご存知の方がいらっしゃいましたら、やり方をご教授願いますm(__)m
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