はなまる輪業ヘッドパーツレビュー①(取り付けについて)

STRIDERカスタム

超~久しぶりのストライダーカスタムに関する記事。ブログ更新半年以上サボってました・・・(汗)
最近巷でじわじわと話題になってきているはなまる輪業さんのヘッドパーツについて。ちょいちょい聞かれるので、皆さんが気にされてる取り付け方法やパーツの厚みによるハンドル位置への影響、重量についてなどについて何回かに分けてレビューしていきます。

まずはヘッドパーツを装着した写真。ロードバイク乗りの店長が開発したパーツということもあって、見た目はまさに自転車。ストライダー純正の欠点であるフロントフォークのガタツキを抑えることができるパーツです。

ヘッドパーツ購入~取り付け

まず気をつけないといけないのは、このパーツは2017年12月現在、対人販売のみで通販は行っていないということです。これは店長の「安全」と「正しい取り付け方」に対するとても強いこだわりによるもの。ランバイクレース業界においてはとても珍しいことですが、実際に取り付け作業を行っていただき、お話を聞いてその理由がよく分かりました。

天馬号への取り付けにあたっては、11月5日に開催されたストライダーカップ(お台場)の会場までわざわざ来ていただき、解説を交えて丁寧に作業していただきました。感謝!

このように純正の樹脂製のブッシュを取り外してヘッドチューブの上下にヘッドパーツを組み付けることになるのですが、ここで気をつけないといけないことが。


ストライダーは全体的に作りが粗く(さすがアメリカ製?)とても個体差が大きく、ヘッドチューブの径の大きさはマチマチ。ガタツキを抑えるためのパーツなのに、それ自体がきちんと固定されていないと意味がありません。しっかりとヘッドパーツを固定するために、ヘッドチューブに挿入する部分にアルミシムを巻きつけてクリアランスを調整する必要があります。この作業を怠るとヘッドパーツ自体にガタが出てしまい全く意味がありません。

次に、専用工具を使ってヘッドチューブに圧入していきます。専用工具が必要という時点で、我われのような一般人には取り付けが難しいということが分かりますね。もちろん、手でフルパワーで押したり、ハンマーで叩けば挿入することは可能だと思いますが、この作業はきちんと上下で水平を出すことに意味があります。

ちなみに、気になる構造はというと・・・

まずはフロントフォークにリング型の受け側のパーツを取り付けます。フロントフォークとのクリアランスはゼロ。ここにもガタツキがあるとアウトなので組み付けのときに注意が必要です。ちなみに、フロントフォークが擦れてガタガタになっているのはご愛嬌。(樹脂製の純正ブッシュだとこうなってしまいます)こんな状態でもガタツキは限りなくゼロになるんです。その理由は以降の写真を見ていただければ分かるかと。
ヘッドチューブ下側
こんな感じでフロントフォークの下側にピタッとおさまります。
ヘッドチューブ上側。この状態だとフロントフォークとの間にクリアランスがあるので、
このようなリング状のパーツを取り付けてフロントフォークの振れを抑えます。このパーツの精度も良く、ガタツキは限りなくゼロ。あ、グリスアップも忘れずに。
上側のキャップを被せたら、あとは締め付けて固定するだけ。ここまで見て、勘の良い方はお気づきかと思いますが、フロントフォークがヘッドパーツの上に飛び出ないため、ストライダーカスタムでは主流のフロントフォークごと締め付けて固定するタイプのステムアダプターは使うことができません。
このヘッドパーツを使うには、現時点では内側から固定するタイプの華丸輪業のステムアダプターか、DADDYLABのステムアダプターを使う必要があります。このステムアダプターの重量がネックで取り付けを躊躇している方もいらっしゃると思います。私もその一人でしたが、その辺は次の記事で解説しますね。
ステムを取り付け、ステムアダプター上部のボルトをしっかりと締めて取り付け完了。実はこの辺にも店長のこだわりがあり、安全面の観点から自転車と同様のこの内側から締め付けて固定するタイプのステムアダプターを推奨しています。経験があると思いますが、ストライダーってちょっと転倒しただけですぐにハンドルがあさっての方向に向いちゃうんですよね。その都度、タイヤを固定しながらハンドルのセンター出しをしている光景を良く見るのですが、オートバイやロードバイク乗りとして、それって二輪車としてはあり得ない事態なんですよね。
ちなみに、旧型の16インチスーパーストライダーもフロント周りの作りはオリジナルのストライダーと同様。ブッシュも樹脂製でガタツキがひどい。この状態でコーナーに入っていくのはとてもストレスです。
ストライダーの欠点を補う画期的なパーツ(他の二輪車では当たり前だけど・・・)として、その構造と理屈に魅力を感じて今回購入に踏み切りました。予想どおりこのパーツのおかげでフロントのガタツキは限りなくゼロに。以前もそれなりに対策をしていたのでガタツキの面ではそれほど大きな感動はありませんが、ハンドルの回転のスムーズさは感動的ですね。あとは、ステムアダプターの構造と相まって確実にフロント周りの剛性は上がっています。ストライダーは構造上、推進力はすべてハンドル周りに伝わるのでこれはとても重要だと考えています。力が強ければ強いほどその差は大きく出てくると思うので、5歳以上、オープンクラスなどで効果が出てくるのではないかと。
あと、副次的な効果として、純正の樹脂タイプのブッシュはすぐに削れてガタツキが出てしまい、フロントフォークを痛めることになってしまいますが、このヘッドパーツを使うことでフロントフォークへのダメージを最小限に抑えることができます。
樹脂製の純正ブッシュ。内側がすぐに削れちゃいます。(左:使用後、右:新品)

ブッシュの交換も不要になる上に、ほぼメンテナンスフリー。速い子だと純正ブッシュは数週間で交換と聞いたことがあるので、長い目で見るとコスト面でもメリットがあるかもしれません。

ただ、このパーツを取り付ける上で、メリットだけでなくデメリットもあるので、その辺は次の記事で書いていきたいと思います。

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