前の記事では、はなまる輪業さんのヘッドパーツの取り付け方法や構造について解説しました。今回は多くの方が気になっていると思われるその重量について見ていきましょう。
最初にはっきり書きますが、残念ながらこのパーツを装着することで重量は増えます。軽量化にとことんこだわる方については、この時点で選択肢から外れます。ただし、その増加分と、このパーツを装着することによるメリットを合わせて総合的に判断する必要があるので、まぁ、最後までお付き合いください(^^;)
ヘッドパーツ一式の重量は72g。(はなまる輪業さんのホームページより引用)
圧入したパーツで59g。
その他のパーツで13gで計72g。部品点数が多くなるので、こればかりは仕方がないです。ただ、個人的にはこの程度の重量は許容範囲。問題はステムアダプター。
ヘッドパーツを使用するにはこのような内側から固定するタイプのステムアダプターが必須となるため、この分の重量増は避けて通ることができません。こちらも部品点数が多く、全部で103gあります。
内訳を見ると、ボディが64g、締め付けボルトが39gとなっています。
ステンレス製の締め付けボルトを軽量なチタン製に交換することで軽量化が期待できますが、残念ながらM8x120mmという特殊なチタンボルトを市販品のなかから見つけることができませんでした。
ちなみに、同タイプのステムアダプターとしてDADDYLABのものがありますが、こちらは143gもあるので重量にこだわるのであれば、現時点においてははなまる輪業製のものをおすすめします。
ヘッドパーツ一式72gとステムアダプター(はなまる輪業製)103gで合計175gとなるわけですが、装着にあたっては既設のヘッド周りのパーツとの重量差を見る必要があります。
天馬号の場合は、SLiCのコラムアダプター、チャベスのハンドルクランプ、ビッちゃんのニードルベアリング、純正ブッシュで152gだったので、175g – 152g = 23gの重量増となりました。クランプ固定式とは構造が異なるので、その辺も加味した重量差を考慮する必要があります。
・コラムアダプター → はなまる輪業製ステムアダプター
・ハンドルクランプ → 不要
・ニードルベアリング → 不要
・純正ブッシュ → 不要
個人的には23g増程度であれば許容範囲と捉えています。既設のパーツの組み合わせ次第では、このヘッドーパーツに交換することで軽量化となることもあり得ます。ただ、天馬号はもともとヘッド周りが重かったのであくまでご参考までに。まずは自分のマシンのヘッド周りの重量を測定するところから始めましょう。
次回はヘッドパーツを取り付けることによるハンドルセッティングへの影響について書いていきます。
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